ここのところの私は清川妙さんづくしである。 先週図書館で借りてきた6冊は全てが清川妙さんのもの。 これだけ読んでもまだまだ既刊本があるのでしばらく楽しめそう。 この本は手紙の書き方、というより いままで貰って嬉しかった手紙がたくさん載っている。 読んでいて自分もそんな素敵な手紙を貰った気になり、 すごく幸せな気分だった。 そんな幸せ気分を友だちにも贈れるように、 素敵な手紙を書けるように・・ この本に書いてあるように、今はまだ下手でも どんどん手紙を出したいと思った。 清川妙さんの、他の本で読んで始めたのだが メモを取りながら本を読むようになって 最近悪かった覚えが回復してきているような気がする。 読む速度は遅くなったけれど じっくりかみ締めながら、いい言葉に出会ったら立ち止まって、 何が自分を引きつけたのか、なんで自分にはその表現がいいのか、 考えるようになって・・ 自分でも気づかなかった自分の気持ちに気づいたりして 愉しみが広がった気がする。 メモの量が本を読み終えるたび増えてる気がする・・ そのうち丸写しなんてことにならないよう気をつけよう(笑 でも、使ってみたい言葉がたくさん出てきて。 メモ ・ご入院を愉しくするための品をお送りいたします。より健康になるためとお思いになって、執刀なさる先生を信じ、手術に臨んでくださいませ。お元気になられた先生のご退院を清川ファンクラブ一同で心待ちしております。(バラ色のガウンと花や小鳥のかわいいタオルに) ・紅葉を愛でる旅 ・先生の手となり足となり・・といっぱい思いますが、まず「足」をお送りいたします。ご利用ください。(タクシー券に) ・日暮れて夕映え美しく年暮れて橙橘香り高し『菜根譚』 ・楽しみながらすこしずつ ・あしながおじさん(もういちど読んでみたい) ・人生の心の季節にも、きびしい冬の季節がある。相手の心の季節も細やかに思いやって、それにふさわしいことばを贈れる人は手紙の技の持ち主である。 ・雪降れば冬こもりせる草も木も春に知られぬ花ぞ咲きける『古今集』 ・昨朝雨戸を繰ったら一面の雪でした。つれづれ草ではないけれど、寒さお見舞いささかお届けいたします。 ・小さな子供と縁遠くなっているので、ちょっとテイストがズレているかもしれませんが、そのときにはそれでまたご愛嬌と思ってください。健太ちゃんによろしく。もちろん彼のパパにも。 ・銀も金も玉も何せむにまされる宝こにしかめやも 山上憶良 ・これからも先生のよき生徒&史上最強のお助けウーマンでありたいと願っています。そして健太の良き母・夫の良き妻でもあらねば! ・手紙の芯をなすものは日々をていねいに生き、めぐりあった人との結びつきを深く愛しむ心なのです。 ![]() |
文例集ではないけれど 文例がたくさん載っています。 その文例が、他の本と違って非常にやわらか。 すぐにでも使ってみたいし、使いやすそうです。 いつもは難しそうで敬遠してしまうお悔やみ状も とにかく相手の気持ちになってみれば そんなに難しいことではないような気がします。 お礼状も、今までは書いたことがなかったけれど この本を読んで、今後は即日に出そうと心に決めました。 お礼状を書くには、文章や文字よりもまず、気持ち。 戴いたものやことを愛でる気持ちが必要だと書かれているが それが出来るようになったら葉書や手紙などの文章だけに関わらず 日々の小さな事にも感謝し、 人生を楽しむことができるのではないかと思う。 この本にはそんな「喜び方」がたくさん載っていて、読んでいるだけでも ほんわか幸せになってきた。 メモ ・喜びを贈るためには、まず、ものを愛でるという心が必要である。 たとえばいちごをもらったとしよう。”まあ、なんておいしそう、 この実の赤の色のつやのいいこと、このへたの緑のあざやかなこと” とまずよく愛でてからお礼を言おうとする態度がいつもあれば、 喜びの気持ちが自然に蓄積されるわけである。 どういうふうに愛でたか、自分が喜んだか、を、 いつもできるだけ細やかに相手に伝えようとするくせがつく。 そのくせが、いい表情、いい顔を作るのだ。 ・いつも欠点もないと思っている方から、うちとけたお話をきいて、 なんだか、とても親しみを感じました。 ・痛みや苦しみから解放されたご主人さまはきっと 「ありがとう。今まで通り、いきいき暮らしてほしい」 とおっしゃっていると思います。 ・お悲しみの心の間に、すこしずつ、 明るく楽しいことをつめこんで 生きていらしてください。 ・よきこと、 愉しきこと、 めでたきこと、 花束にできるような一年でありますように ・天地(あめつち)を袋に縫ひてさいはひを入れてもたれば思ふことなし ・ことしはおめでとうとはいえないけれど、 ことしも仲良くしてねと一言言いたくて、 このカードを送ります。 ・おききすれば望んでもかなわぬ大往生でいらしたそうですが 送る側の者としてはこれほど耐え難いものはなく−−− −−−どんなにかおさみしいこととお察しします。 どうか御体にさわりませんようにと祈っています。 悲しいときは失ってこんなに悲しい大切なものを 今まで与えられていたことを感謝しなければと思い返しています。 あなたもそう思われて元気をだしてくださいね。 ・この一年恙なく過ごせましたことを幸せに思います。 わけてあなたからの無形有形のプレゼントは心にしみています。 来る年もどうぞお健やかで私を励ましてくださいまし。 年末にあたり、心からの感謝をこめて、一言御あいさつ申します。 ![]() |
清川妙さんの本を読んでいると無性に手紙が書きたくなります。 そして、文章も書きたくなります・・ 繊細で流麗な文体が自分の目で見たかのように 鮮やかに頭の中に想像を作ってくれます。 本で文章を読んだだけなのに、 美しいものを見て、とてもすがすがしい気分になった気がするのです。 自分の中の悪いものも昇華されているような気がします。 ヤクザ映画を観た後は肩で風を切って歩いたり・・ 感化されやすい私なので綺麗な文章を読むと 急に自分がいい人になった気がするのでしょうか・・。 作家を「先生」と呼ぶのは怪訝に思っていた私ですが この方は、まさに先生。 文章や、文学史、古典の先生でもあるけれど、 「人生」の先生が一番ふさわしい。 人生をいかに充実させていくか、教えてくれているような気がします。 いつか私も少しでも先生に近づくことができるのだろうか。 今の私はあまりにかけ離れていて想像もつかないけれど・・ メモ ・もっとも、畑の恵み、いきいきキャベツが80%以上 力を発揮してくれたわけで「キャベツ君へ感謝、敬礼」しております ・考古学者というのは理想的な夫ですわ。 妻が年をとればとるほど高いねうちをつけてくれますもの。 (アガサクリスティー) ・ヒースの花 ポケットにいれていると幸せがくる・・どんな花だろう? ・映画クィーンヴィクトリア至上の恋・・観てみたい ![]() |
文章というより半分以上が手紙の書き方指南でした。 文章を書く技巧法ではなくて いかに「書く」ということに心を持っていくかを書いてありました。 微細なものも感知し、書きたくなるような心をつくる方法。 それは人生を楽しむ方法にも感じました。 文体がきれいで読んでいてとても気持ちがいいです。 「書いてごらんになりませんか?」 など・・最近読んでいた本はビジネス関係ばかりで 久しぶりの優雅な文体に酔いしれました。 メモ ・筆をとればもの書かれ楽器をとれば音をたてむと思ふ 杯をとれば酒を思ひ賽をとれば攤うたむことを思ふ(徒然草) ・つれづれなるままに日ぐらしすずりに対ひて、 心に移りゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、 怪しうこそものぐるほしけれ ・偶然は準備している人のところにくる(パスツール) ・草わかば 色鉛筆の 赤き粉の 散るがいとしく 寝てけづるなり(北原白秋) ![]() |
作者がなんとなく会社を立ち上げて、 なんとなく出版社にしてしまい、 なんとかやっていってる状況が書いてありますが 秘密が多いという出版業界のことが書いてあるので面白かったです。 今まで本がどこをどう流通してきてるかなんて興味がなかったのですが これからは奥付を良く見て出版社どころか印刷会社などを確認して 流通ルートも想像してしまいそうです。 ![]() |
| 読書メモ |
覚えが悪いのか?好みが変わってないからか?図書館で同じ本を借りてしまうこと多々・・。 ここにメモしときます。ついでに覚えておきたい文章に出会ったときもメモしときます。
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Author:ちさりき
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